巨人・岡本和真今オフメジャー移籍か

巨人軍の主砲・岡本和真(29)が今オフにポスティングシステムを利用したメジャー移籍を本格的に検討していることが12日にわかっている。球団の考えや「可能性」と「障壁」の両面から整理してみます。

まず、報道から見える状況は以下の通りです。

現状の報道・裏事情から見える動き

• 巨人と岡本和真は、今オフ(2025年オフ)にポスティング方式でのメジャー移籍について話し合う見込みであると報じられています。 

• ただし、球団側はこれまでポスティングを認めないというスタンスを明言してきたことがあります。たとえば、かつて大塚副代表は「(ポスティングは)基本的に認めない」「話し合いはしていない」と述べたことが報じられています。 

• また、過去には菅野投手の海外FA挑戦が決まった際、球団側としては「投手と打者の柱を同時に流出させない」方針が働いたような話が出ており、岡本に対するポスティングは延期または抑制されたという見方もあります。 

• 一方で、岡本自身はメジャーへの憧れを公言しており、契約交渉の場では「昔から憧れていた場所」「目標にしていた場所」などと語っているという報道もあります。 

• また、契約は単年契約(複数年契約は結ばなかった)という形を取っており、将来の移籍の可能性を残す形にしているという見方もされているようです。 

巨人が “認める” 可能性:利点と懸念点

「球団が岡本のメジャー移籍を認めるかどうか」は、完全にゼロ/イエスという話ではなく、「条件付きで認める可能性」がかなり大きいと私は見ています。以下はその理由と障壁です。

認める可能性を後押しする要因

1. 選手のモチベーション・信頼関係維持

 岡本のメジャー志向を無視し続けると、選手としてのモチベーション低下やファンの反発を招く可能性があります。球団にとっても、主力選手との信頼関係を維持する意味は大きいでしょう。

2. 日本プロ野球・国際性のアピール

 巨人という球団は国内最大級の人気・ブランドを持っていますが、国際展開やブランド価値を高める意味でも、日本人スター選手のメジャー挑戦を後押しすることはメリットです。

3. 過去の例

 巨人からポスティングを認められた選手は少ないものの、完全に前例がないわけではありません。例えば、山口俊などがポスティングを利用した例があります。 また、「リーグ優勝したらポスティングを認める」などの裏約束があったという報道もあります。 

4. 契約形態の柔軟さ

 先述のように、岡本は複数年契約ではなく単年契約を結んでおり、将来移籍しやすいような可能性を残す形になっている、という報道もあります。 

認めにくい/抑制する要因・リスク

1. 戦力維持の観点

 岡本はチームの主軸選手であり、打線の要。戦力的損失は大きく、球団としては容易に手放したくないという思惑があります。

2. 過去の球団スタンス

 繰り返し報じられてきたように、巨人球団の幹部は「ポスティングは認めない」という発言をしてきた実績があります。

3. 契約・権利面の制約

 ポスティング方式での移籍は、球団側の承諾が必須です。つまり、選手が移籍したくても球団が承認しない限りは実行できない制度・運用が前提となります。

4. 選手側の条件交渉

 移籍を認めるとしても、その条件(年俸補償、移籍先の交渉権、ポスティング料の配分など)で球団と選手・代理人の間で折り合いがつくかどうかというハードルも残ります。

結論的見解

現在の状況や報道内容を総合すると、巨人が岡本和真のメジャー挑戦をポスティングで容認する方向に傾いている可能性は高いと考えられます。

確かに、過去の巨人はポスティング移籍に消極的な球団でしたが、近年は時代の流れや選手の意思を尊重する姿勢が徐々に見られるようになってきています。岡本自身がメジャーへの強い憧れを公言しており、2025年の契約を単年にとどめたことも、「来オフの挑戦を視野に入れている」と解釈する専門家も多いです。

また、球団としても、今後のFA制度や若手選手との関係構築を考慮すれば、実績ある選手の夢を完全に封じるような対応は避けたいはずです。山口俊の例のように、条件次第でポスティングを容認する余地があることも既に証明されています。

もちろん、戦力ダウンや交渉面でのリスクはありますが、球団が主力放出に備えて補強を進めることができれば、「球団のブランドを守りつつ、岡本の夢を後押しする」形で移籍が実現する可能性は十分にあると見ています。

今オフ(2025年冬)の契約交渉が、事実上の最終判断の場となるでしょう。

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